虫歯の治療
虫歯の治療は進行度、部位、痛みの程度によって、治療方法や治療回数が異なります。症状がないからといって放置していると、どんどん進行していってしまう場合があります。虫歯の状態によっては1回で終わる治療もあれば数ヶ月かかる場合もあります。
症例.01左下大臼歯のコンポジットレジン修復
主訴 |
以前治療したところが虫歯のように黒くなっている。 |
---|---|
治療内容 |
古い充填物及び虫歯を除去しコンポジットレジンで修復しました。 |
治療回数 |
1回 |
費用 |
保険診療 |
リスク |
切削による一時的にしみる症状がでる場合があります。 |
虫歯進行段階と主な治療法
虫歯の症状は、一般的に「C0」〜「C4」という段階に分けて呼ばれます。「C」とは「カリエス(=虫歯)」の頭文字です。症状や部位によって治療法は異なります。
歯の表面からカルシウム等の無機成分が溶け出したごく初期の段階。
表面が白く濁ったり歯の溝が茶色になります。すぐに削ったりはせずに進行しないように注意深く経過観察します。
- 主な症状
- ・表面が白く濁る
・溝が茶色になる
- 治療法
- ・フッ化物配合歯みがき粉や洗口剤を使用する
・歯科医院でのフッ化物塗布
エナメル質に小さな黒い穴があきます。エナメル質には神経がないので痛みなどはなく、自覚症状がありません。定期的な検査を行うことで発見は可能です。
- 主な症状
- ・小さな黒い穴があく
・歯の表面に艶がなくなる
・薄い茶褐色になる
- 治療法
- ・つめもの(CR:樹脂)
虫歯が象牙質にまで達します。穴があき、黒っぽくなって見た目にもわかるようになります。
冷たいものがしみるなどの自覚症状もでてきます。
- 主な症状
- ・穴があく
・茶褐色から黒っぽくなる
・冷たいもの、熱いものがしみる
- 治療法
- ・虫歯の部分を削り、つめものをするか、かぶせものをします。
・つめもの(インレー)
・かぶせもの(クラウン)
虫歯が神経に達します。ひどくしみたり、何もしなくても痛みが出てくることがあります。歯の中の神経をとり、根っこの治療が必要です。
歯の中はとても小さく肉眼では見えないところもあります。状況に応じてマイクロスコープという拡大装置を用いることで治療の精度が高まり歯を残せる可能性が高くなります。
- 主な症状
- ・大きな穴があく
・ズキズキと刺すような痛み
・冷たいものや熱いものがひどくしみる
・膿がたまり歯ぐきが腫れたり、痛みがでる
- 治療法
- ・歯の神経治療
・クラウン
穴が広がり、歯がほとんどない状態。歯根だけが残ります。
神経(歯髄)が死んで腐敗し、膿みが出ることで口臭が強くなります。
歯根の先や周囲にまで炎症がおよび、歯茎の中の骨が溶けて、さらに痛みが起こり熱が出ることもあります。
- 主な症状
- ・大きな穴があく
・ズキズキと刺すような痛み
・膿がたまり歯ぐきが腫れたり、痛む
・歯が割れる
- 治療法
- ・ブリッジ
・入れ歯
・インプラント