歯周病の治療
歯周病とは歯垢(プラーク)に含まれる歯周病原因菌に感染し、歯肉が腫れたり、出血したり、最終的には歯が抜けてしまうなど、日本人が歯を失う最も大きな原因の一つとなっています。
歯周病の程度(初期・中程度・重度)により治療方法や治療回数は変わります。
歯周病で歯を失わないために、初期の段階で発見し早期に適切な治療を行うことがとても大切です。
歯周ポケットとは
歯ブラシや歯みがき粉のテレビCM等で「歯周ポケット」という言葉を聞いたことはありませんか?歯周ポケットとは、歯と歯ぐきの境目の溝のことです。
歯は、歯ぐきとぴったりつながっているように見えますが、実際は歯と歯茎の間は隙間があります。
その隙間が3mm以下なら良いのですが、深い溝になっていくと、口の中に汚れが溜まりやすくなり、歯周病が進行していきます。
深さは健康な歯ぐきで1〜3mm、中程度の歯周炎があると4〜5mm、歯周病が進行した場合は6mm以上になることがあります。
歯周病の症状チェック
歯周病だと自覚して来院される方は多くありません。出血や口臭、不快感など口の中の異常を感じて受診したところ歯周病と診断される方が多いです。
以下の中で1つでも当てはまる症状がある方は、早めに歯科医師の診察を受けることをおすすめします。
歯茎(歯肉)から出血したり、膿(うみ)が出る
口臭が気になる
口の中がネバつく
歯茎(歯肉)が腫れたりブヨブヨする
食べ物が歯と歯の間によくはさまる
歯がグラグラする
糖尿病にかかっている
歯周病を予防する方法
歯周病予防にはプラークコントロールが重要です。
プラークコントロールとは、口の中のプラーク(歯垢)を減らすことです。プラークは食べカスではなく細菌の塊で、虫歯や歯周病の主な原因となります。プラークコントロールをしっかりと行ってプラークを減らせば、歯周病の予防・改善ができます。
プラークコントロールの基本は、正しい歯磨き(ブラッシング)です。
歯磨きによって歯や歯茎に付着した細菌・プラーク(歯垢)を取り除くことができます。歯周病を予防するためにも正しい歯磨きの仕方をマスターしましょう!
よくあるご質問
歯周病は他の人へ移りますか?
歯周病は感染症ですので、他人に感染する可能性があります。
ただ歯周病細菌の感染力はそれほど強くなく、抵抗力があれば歯周病菌に感染することはありません。
歯周病治療に健康保険は使えますか?
基本的な治療は健康保険の適用範囲内です。
ただ、一部の先進医療や手術などは基本的に健康保険適用外となります。
歯石はどれくらいおきに歯科医院にとりに行ったらいいのでしょうか?
正しい歯磨き(ブラッシング)を行っていれば、歯石は付きません。
歯石の付きやすさも個人差がありますが、通常は1年に3〜4回がよいと言われています。