【むし歯予防の最新事情】知っておきたいむし歯の仕組みと対策
6月4日はなんの日かご存知でしょうか?そうです、虫歯予防デーです。6(む)4(し)と読めるので虫歯予防デーとしたことから6月4日から10日は歯と口の健康週間となっています。
以前は虫歯というのはミュータンス菌などの特定の菌が原因とされていましたが現在では口腔常在菌の生体の変化によって起こる「生態学的プラーク仮説」が支持されています。??それってどういうこと??詳しく説明していきますね。
①頻回の糖の摂取によりバイオフィルム(歯垢)内の様々な菌が糖を代謝して酸を産生します。その酸により細菌にストレスがかかり細菌の酸産生と耐酸性が増加します。
②歯垢内のpHが酸性に傾き”環境の変化”が起こります。
③歯垢内が酸性になると酸に弱い細菌は生き残れなくなりミュータンス菌などの酸性環境で生き残れる細菌が優勢になり”生態の変化”が起こります。
④酸性環境で生き残った細菌がさらに酸を産生し、歯の表面から虫歯が進行し始めます。
なんだか難しいですね…。私なりにまとめると
ある特定の菌が悪さをするのではなくて、お口の中が酸性環境になりやすいと酸性が好きな菌が増えてより酸性になって虫歯ができやすいお口の中になってしまう、ということですね。
虫歯を防ぐにはやはり歯みがきが大事ですが特に気にかけて欲しいのが”フッ化物”いわゆる”フッ素”です。現在発売されている歯みがき粉で虫歯予防効果が高いのが濃度1450ppmのものです。歯みがき粉をよくみると高濃度1450ppmと記載がありますので確かめてみてください。
さらにリスクの高い方、より高い予防効果を期待したい方にオススメなのはフッ化物洗口です。市販品でも問題ないですが、市販品は濃度が225ppmに対し歯科医院で取り扱っているものは倍の450ppmです。
歯みがき粉、洗口剤ともに市販のものでも十分効果はありますが、歯科医院で扱っている商品は濃度のみならずフッ化物がお口に長くとどまってくれる等の様々な工夫がしてあり、市販品よりも効果が高いものが多いです。どのようなものを使えばよいかよくわからない、といった方は是非一度相談してください。
その他に気をつけていただきたいことは食習慣です。何を食べるか、はもちろんどう食べるのか、ということも実は大切です。
まず、虫歯になりにくい食べ物の例を挙げると
・生野菜
・牛乳
・チーズ
・ナッツ類
・コーヒー
・お茶
ただし、砂糖が入っていないものに限ります。調味料などに砂糖などが含まれていることもあるので召し上がるときは気を配ってみてください。
次に、虫歯になりにくい食事のとりかたは、
・ダラダラ食いをしない
ダラダラ食べることで口の中が常に酸性環境になってしまうため虫歯になりやすいです。デザートなどは食後にとることをオススメします。
・寝る前に甘いものを食べない
寝ている間は唾液の分泌が低下しますので酸性が中性に戻りにくくなるので気をつけてください。できれば就寝30分前は控えたほうが良いでしょう。
我々日本人は一昔まえにくらべると虫歯も減って残っている歯も多くなってきています。キレイな歯を長持ちさせていつまでも自分の歯でおいしいものを食べたいですね!
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