虫歯治療
CARIES
虫歯治療について
できるだけ痛くない・
再発させない
治療を心掛けています
虫歯の治療は進行度、部位、痛みの程度によって、治療方法や治療回数が異なります。症状がないからといって放置していると、どんどん進行していってしまう場合があります。虫歯の状態によっては1回で終わる治療もあれば数ヶ月かかる場合もあります。
虫歯の原因
下記の3つの要素が長時間続くことで、虫歯になりやすい口内環境になっていきます
- Cause.01
細菌
虫歯の原因は細菌です。そのため、歯科医院で歯垢(プラーク)や歯石を除去するなど、定期的なメインテナンスを継続すれば清潔な口腔環境を維持できます。またフッ素入り歯磨き粉を用いるのも効果的です。
- Cause.02
糖分
細菌の餌となる砂糖(ショ糖)は虫歯のリスクを高めます。また間食の習慣があり、だらだら食事を続ける方も要注意です。食事後に酸性の状態が続き、歯が溶けやすい口腔環境になります。
- Cause.03
歯質
虫歯のなりやすさは一人ひとりの歯質や唾液量によって変わります。歯質を強化するうえでは、歯科医院での継続的なクリーニングとフッ素塗布が効果的です。
虫歯の進行度と主な治療法
C0要観察歯
歯の表面からカルシウム等の無機成分が溶け出したごく初期の段階。
表面が白く濁ったり歯の溝が茶色になります。すぐに削ったりはせずに進行しないように注意深く経過観察します。
- 症状
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- 表面が白く濁る
- 溝が茶色になる
- 治療法
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- フッ化物配合歯みがき粉や洗口剤を使用する
- 歯科医院でのフッ化物塗布
C1初期の虫歯
エナメル質に小さな黒い穴があきます。エナメル質には神経がないので痛みなどはなく、自覚症状がありません。定期的な検査を行うことで発見は可能です。
初期の虫歯を検出するために、当院ではダイアグノデントペンを用いた精密な診断を行います。
- 症状
-
- 小さな黒い穴があく
- 歯の表面に艶がなくなる
- 薄い茶褐色になる
- 治療法
-
- つめもの(CR:樹脂)
C2中期の虫歯
虫歯が象牙質にまで達します。穴があき、黒っぽくなって見た目にもわかるようになります。
冷たいものがしみるなどの自覚症状もでてきます。
- 症状
-
- 穴があく
- 茶褐色から黒っぽくなる
- 冷たいもの、熱いものがしみる
- 治療法
-
- 虫歯の部分を削り、つめものをするか、かぶせものをします。
- つめもの(インレー)
- かぶせもの(クラウン)
C3中期の虫歯
虫歯が神経に達します。ひどくしみたり、何もしなくても痛みが出てくることがあります。歯の中の神経をとり、根っこの治療が必要です。
歯の中はとても小さく肉眼では見えないところもあります。状況に応じてマイクロスコープという拡大装置を用いることで治療の精度が高まり歯を残せる可能性が高くなります。
- 症状
-
- 大きな穴があく
- ズキズキと刺すような痛み
- 冷たいものや熱いものがひどくしみる
- 膿がたまり歯ぐきが腫れたり、痛みがでる
- 治療法
-
- 歯の神経治療
- クラウン
C4末期の虫歯
穴が広がり、歯がほとんどない状態。歯根だけが残ります。
神経(歯髄)が死んで腐敗し、膿みが出ることで口臭が強くなります。
歯根の先や周囲にまで炎症がおよび、歯ぐきの中の骨が溶けて、さらに痛みが起こり熱が出ることもあります。
- 症状
-
- 大きな穴があく
- ズキズキと刺すような痛み
- 膿がたまり歯ぐきが腫れたり、痛む
- 歯が割れる
- 治療法
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- ブリッジ
- 入れ歯
- インプラント
当院の虫歯治療
「痛みを抑えた」治療
歯科医院が苦手という方の中には、治療時に感じる痛みが嫌だという方も多くいらっしゃるかと思います。
どんな方でも安心して歯科治療を受けていただきたいと考えているため、当院では、痛みの少ない治療を提供するため麻酔に工夫をこらしております。麻酔の際に使用する注射針は細いものを使用して、刺激を少なく・また、麻酔はなるべく痛みの少ない部分に注射をしています。
「歯を削る量」を少なく
天然歯は一度削ってしまうと元には戻りません。また、削れば削るだけ歯の寿命が短くなるともいわれています。
当院では、健康な歯をなるべく削らないような治療を心がけております。
レントゲン写真や虫歯検知液などを使用、また必要に応じてマイクロスコープでしっかり患部まで拡大することで、必要以上に歯を削らない治療をご提供します。
歯の神経を「可能な限り残す」
虫歯が神経まで進行すると歯を守るために根管治療を行うのが基本です。これは細菌に感染した神経や血管を取り除き、歯を保存することを目的としています。
患者様に長くご自身の健康な歯で生活していただけるよう、できる限り歯の神経を残していける治療方針をご提案しております。
虫歯の進行を管理
ダイアグノデントペンの導入
当院は精密な診断・治療を行うため、ダイアグノデントペン(光学式う蝕検査装置)を導入しています。
これは、歯の表面や内部の虫歯の程度を、レーザー光を用いて数値化する装置です。低出力のレーザー光を照射するだけで診断ができ、痛みもなく、小さなお子様や妊婦の方にも安心して診断を行うことができます。これにより、早期段階での虫歯の発見や、より正確な治療計画を立てることが可能です。
従来のような、虫歯は削る治療ではなく、進行しないように管理することで、できるだけ歯を削らない治療を実現しています。
精密かつ痛みのない虫歯診断
「ダイアグノデント」という装置は、赤色レーザー光を歯に当てることで虫歯の進行状況を測定し、その結果を数値と音で示すことができます。
また、数値という客観的なデータが得られるため、患者さんにとっても虫歯の進行度がわかりやすい点が大きな特徴です。
当院では、「ダイアグノデント」だけでなく、視診、透照診、触診、レントゲン診査など複数の方法を組み合わせ、患者さん次第で最適な予防管理プランを提案します。
ダイアグノデントペンのメリット
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痛みのない検査
ダイアグノデントペンでは、ペンを歯の表面に軽く当てるだけで簡単に検査を行うことが可能です。そのため、痛みを感じることなく検査を受けることができます。
また、レーザーを利用して歯の表面・内部を評価するため、放射線による被曝のリスクを避けることが可能です。当院では、痛みもなく安全性にも優れた検査をご提供しております。 -
数値による客観的な検査
ダイアグノデントペンは、歯にできた黒い点などを見た目だけでなく、虫歯の程度を数値として検査することができるため、客観的な検査が可能です。また、レーザーを用いることで、歯の表面だけでなく内部の虫歯の進行具合も検査できます。
当院では、ダイアグノデントペンによる客観的な数値検査とレントゲンによる精密な診断を併用し、より総合的な診断を行っております。
左下大臼歯のコンポジットレジン修復
Before
After
治療期間・回数 | 1回 |
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治療方法 | 古い充填物及び虫歯を除去しコンポジットレジンで修復しました。 |
費用 | 保険診療 |
デメリット・注意点 | 切削による一時的にしみる症状がでる場合があります。 |
よくある質問
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Q
虫歯を放置するとどうなりますか?
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放置すると虫歯が進行し、治療が複雑化して治療回数やコストが増えるだけでなく、歯を失うリスクも高まります。
痛みが出る前に定期検診で早期発見・早期治療することが重要です。 -
Q
痛みの少ない治療を行うための工夫は何ですか?
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当院では、極細の注射針を使用し、痛みの少ない部分に麻酔を注射することで麻酔時の痛みを最小限に抑えます。
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Q
健康な歯をできるだけ削らない治療方法はありますか?
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当院では、レントゲン写真や虫歯検知液を用いて、患部のみを正確に特定し、必要最小限の部分だけを削るようにしています。
また、当院の方針としてMI治療というできるだけ歯を削らない治療を重視しており、マイクロスコープも活用し、視認性を高めることで、健康な歯を最大限に残す治療を行います。 -
Q
虫歯を再発させないためにはどうすれば良いですか?
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再発予防には、定期的な歯科医院でのクリーニングやフッ素塗布が重要です。また、フッ素入り歯磨き粉を使用し、毎日の適切なブラッシングとデンタルフロスの使用も効果的です。間食を控え、バランスの取れた食事も大切です。
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Q
虫歯が神経まで達した場合の治療法は何ですか?
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神経まで達した虫歯は根管治療を行います。この治療では感染した神経や血管を取り除き、内部を清掃・消毒した後、詰め物をして密閉します。治療後はクラウンで補強し、歯の機能と外観を回復します。