抜かなくてもいい親知らず。それは…?
なにかとトラブルを引き起こしがちな親知らず。多くの場合抜歯をお勧めすることが多いのですが、中には抜かなくてもいい、抜かないほうがいい親知らずもあるんです。
皆さんの親知らずに対するイメージはどんな感じですか?
「抜くとめちゃくちゃ痛くて腫れる」
「奥に生えてきてものがつまったり、みがきにくい」
「抜くのに大学病院や口腔外科を紹介される」
「歯を砕いて粉々にして抜く」
「抜くのに1〜2時間かかって大変な目にあった」
etc….
いいイメージを持っている人はほとんどいないと思います。
「抜かないですむならできれば抜きたくない…」
そう思っている人が大多数だと思います。
今回は抜かなくてもいい親知らずについて解説いたします!
これを読んでくださっているあなたは抜かなくてよくてラッキー?それとも…?
早速見ていきましょう!!
1.「まっすぐ生えている親知らず」
きちんと生えていて歯みがきがしっかりとできるものに関しては抜かなくてもいい場合が多いです。
2.「上下の親知らずがしっかりと噛んでいる」
上の1と似ていますがしっかりと噛み合わせがあるとなお良くてしっかりと残してあげたいですね。
3.「非常に深く埋まっており、悪さをするリスクが低い」
そのままの意味ですね。無理に抜く必要はないでしょう。
「お口の中から見えない」=「とても深く埋まっている」
わけではないので注意が必要です。
番外編「長持ちできなそうな歯がありそこに親知らずを移植できそう」
将来抜く可能性が高そうな奥歯があり、そこに状態がよく、形が合いそうな親知らずがある場合、移植をすることができます。
ただし、完全に私見ですが今まで親知らずを移植したケースで上手くいっているケースをあまりみたことがありません。ですので、当院では親知らずの移植は行っていません。もちろん書籍や症例報告では長期に機能している移植ケースはありますので得意な先生が移植すると上手くいく可能性があります。
さて、あなたはこれら4つに該当したでしょうか?
え?どれに該当するかよくわからない?
それもそのはず。親知らずは一番奥に生えていますのでご自身で直に見ることはまずできません。まして埋まっているものに関してはレントゲンを撮らないと深さや位置は全くわかりません。
さらに!ここが一番大事なのですが、
一見ご自身がどれかに該当していそうでも、よくみてみると手前の歯を悪くしたり、将来痛みがでたりしそう、といったリスクがある親知らずが多いのが実際のところです。
私は以前東京都内の親知らず抜歯センターでセンター長を勤めていたこともあり、その当時は一月で100本くらいの親知らずを抜歯していました。特に人気のある土曜日などは一日中抜歯だけで10本抜いていた、なんてことも。
そのくらい多くの数抜歯を経験していますが、本当に抜かなくてもいい親知らずというのは非常に少なかったです。まれに抜かなくてもいい人のケースは
「(上の1〜3の理由で)抜かなくて大丈夫ですよ、むしろ大切にしてあげてください。」とアドバイスしていました。
つまり、本当に抜かなくてもいいケースというのは逆にたくさんの抜歯をした経験があるからこそしっかりと判断できるといえます。
なかでも気をつけていただきたいのが
「自分では気になっているが歯医者で痛くなければ抜かなくてもいいと言われた」
場合です。
親知らずが横に傾いていて手前の歯にぶつかっている場合、手前の歯のぶつかっている部分が虫歯になっていることがあります。この虫歯というのがあまり痛むことがなく進行してしまうことが多くレントゲンを撮影して初めてわかることが多いです。神経にまで達していることも珍しくありません。
このような場合、親知らずを抜歯してさらに手前の歯の虫歯の治療が必要となります。
親知らずを抜歯というただでさえ嫌なことなのに、さらに手前の歯の虫歯治療という嬉しくないオマケがついてきてしまうんです…。
いかがでしたか?あなたは抜かなくてよくてラッキーでしたか?
心配な人はご相談だけでも構いません。まずは是非一度当院にお越しください。
数多くの親知らずに対応してきた経験を生かしてしっかりと丁寧に説明いたします。
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